コンゴ民主共和国(旧ザイール)では、エボラ出血熱でこれまでに200人超が死亡した可能性がある。東部では武力衝突や住民の不信感、監視体制の逼迫(ひっぱく)で感染封じ込めの取り組みが難航している。

保健省が24日夜に公表したデータによると、東部3州の11保健区域では900件超の感染疑い例が報告されている。感染疑いによる死者は23日時点で計210人に達した。

今回の流行は、武装勢力が各地を支配し、医療体制も脆弱(ぜいじゃく)な世界有数の不安定地域でエボラ熱対策を進める難しさを浮き彫りにしている。治療施設への襲撃も感染拡大防止策を妨げている。保健省データによると、保健当局が1日で追跡できたのは、特定された接触者の約2割にとどまった。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は24日にSNSで「武力衝突によって住民だけでなく保健・人道支援関係者も避難を余儀なくされている」とした上で、「接触者の追跡強化や、感染者を早期に把握し、治療につなげる措置が著しく妨げられている」と指摘した。

AP通信によると、東部の町モングワルでは24日夜、感染リスクを理由に当局が遺体の引き渡しを拒否したことに怒った住民らが、エボラ熱患者を治療していた病院に押し入った。

流行が最初に確認されたイトゥリ州でもこれより先に騒ぎが発生していた。現地報道によると、エボラ熱治療用テントが放火され、患者が治療施設から逃走する事態も起きた。ウガンダ国境沿いの同州は、感染者が集中している。

原題:Ebola Death Toll Tops 200 as Violence in Congo Strains Response(抜粋)

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