米宇宙開発企業スペースXは、テスラと共にテキサス州で進めている大規模な半導体製造施設を支えるため、自前の発電所を建設する計画だ。

スペースXでエネルギー・データセンター開発を統括するライリー・トレッテル氏は5日、同州グライムズ郡で開かれた公開会議で、「電力は自前で確保する。天然ガス火力発電所を建設し、エネルギーを蓄えるための大規模な蓄電池設備も整備する」と語った。

イーロン・マスク氏率いる2大企業は6日、「テラファブ」と呼ばれる新たな半導体製造施設を同郡に建設することを確認。第1期の投資額は168億ドル(約2兆6600億円)の見込みだとした。

このプロジェクトは3000人の新規雇用を生み出すと期待され、テキサス・エンタープライズ・ファンドから3000万ドルの補助金を受ける。延べ床面積1億平方フィート(約929ヘクタール)規模の施設を約3000エーカー(約1214ヘクタール)の敷地に段階的に建設する計画。スペースXは現在、1万3000エーカー超の土地を管理下に置いている。

両社の最高経営責任者(CEO)を務めるマスク氏は、半導体業界の供給能力が、自身の事業やテック業界全体の需要に追いついていないと発言してきた。地政学的リスクについても警鐘を鳴らしている。

インテルは4月、このプロジェクトに加わり、設計や製造、パッケージングの知見を提供する見通し。マスク氏は、この施設で2種類の半導体を生産する計画で、一つはテスラの人型ロボット「オプティマス」と電気自動車(EV)向け、もう一つは宇宙用途向けという。

データセンターや新工場による電力需要の急増を背景に、ガス火力発電の需要も高まり、マスク氏は以前から垂直統合を重視する姿勢を示してきた。

テスラはすでに、同州ヒューストン西部に、蓄電システム「メガパック」の工場を構えている。

トレッテル氏は「直ちにプロジェクトを始動させる。まず土木工事に着手し、基礎工事を進め、工事を本格化させる」と語った。

原題:SpaceX to Build Natural Gas Power Plants for Texas Chip Factory(抜粋)

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