(ブルームバーグ):中国当局は違法な越境取引に対する前例のない取り締まりに着手した。一部の証券会社に厳しい処分を警告するとともに、当局基準を満たさない既存の口座について2年以内の清算を命じた。
今回の取り締まりの強化は、22日の中国本土市場の取引終了後に立て続けに打ち出された。まず、中国の8つの規制当局が共同声明を発表し、違法な越境取引に対して包括的な取り締まりを進める方針を示した。
その10分後には中国証券監督管理委員会(証監会)が、免許を持たずに中国本土で事業を展開していたとして、富途控股と老虎証券、長橋証券に対し処分を科す方針を明らかにした。当局はさらに、これら企業の国内外法人が得た「違法所得」をすべて没収する方針も示した。
続いて香港証券先物委員会(SFC)も、認可を受けたすべての金融機関に対し、マネーロンダリングのリスクへの対応を命じるとともに、中国本土の投資家向け口座に関する追加措置を示した。
今回の措置は、厳格な資本規制によって通貨防衛を図る中国において、国民が外国市場で取引する手段を見つける長年の慣行に対し、これまでで最も積極的な締め付けとなる。外国市場への投資は公式には認められていない。
影響は処分対象となった証券会社にとどまらない可能性がある。中国企業はグローバル展開を背景に、ニューヨークやロンドン、とりわけ香港市場に上場しており、中国の個人投資家も自国の有力企業を追って外国市場に多額の資金を投じてきた。
証監会や中国人民銀行など8機関が公表した共同計画は、中国本土の投資家を対象とする無認可の外国投資サービスの排除を目的としている。
当局者は、今回の措置が資本市場の秩序を正し、投資家を正規の外国投資ルートへ誘導することを目指していると説明した。
原題:China Launches Major Crackdown on Illegal Securities Trading (3)
(抜粋)
--取材協力:Subrat Patnaik、Amanda Wang.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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