米国のルビオ国務長官は22日、イランとの恒久的な和平合意に向けた交渉について「誇張したくはないが、少し動きがあったのは良いことだ」と述べ、合意の見通しが依然不透明な中で「わずかな進展」があったと明かした。スウェーデンで開かれた北大西洋条約機構(NATO)外相理事会で語った。

イランは、米国がパキスタンを通じて提示した最新提案を検討しているものの、正式な回答時期は明示していない。交渉では、ホルムズ海峡の扱いと、イランの核開発計画が引き続き大きな争点となっている。

イランのモハンマド・アミンネジャド駐フランス大使は20日、ブルームバーグに対し、ホルムズ海峡での恒久的な通行料制度のような仕組みについて、オマーンと協議していると語った。

ルビオ氏は、通行料制度は世界の他地域に対する前例となりかねず、こうした措置を受け入れるべき国はないと述べた。トランプ米大統領も21日、イランの考えに反対すると表明した。

米国とイランが妥協に近づいているかどうかが依然不透明なため、22日の原油価格は上昇し、3日続落から反発した。ブレント原油は一時2.7%高の1バレル=105ドル超で取引されており、戦争前の水準を大きく上回っている。

トランプ米大統領は、イランとオマーンが導入を考えている、ホルムズ海峡への恒久的な通行料制度導入に反対すると述べた

米国はイランに対し、高濃縮ウランの引き渡しと、少なくとも10年間はウラン濃縮活動を停止することを繰り返し求めている。イラン指導部はこれを公然と拒否しており、ペゼシュキアン大統領は21日、「われわれは交渉で決して譲歩しない」と述べた。

準国営イラン学生通信(ISNA)によると、イランのアラグチ外相は22日、仲介役パキスタンのナクビ内相と新たな協議を行った。主要な仲介役を務めるパキスタンはここ数日、4月8日からの停戦を前進させる妥協案を模索するため、米国とイランの間を行き来している。

米国とイラン双方に重要な対話相手とされるパキスタンのムニール陸軍元帥は、21日にテヘランを訪問するとみられていたが、現時点では実際に訪問したとの報道は出ていない。

原題:US Touts ‘Slight Progress’ as Deal With Iran Remains in Limbo(抜粋)

--取材協力:Jeff Mason.

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.