(ブルームバーグ):パキスタン軍の広報部門は22日、米国とイラン双方の重要な対話相手とされるアシム・ムニール陸軍元帥が、テヘランを訪問していると明らかにした。米イランの戦争終結に向けた協議が前進していることが示唆された。
匿名を希望するパキスタン政府高官によると、ムニール氏は米イラン協議や地域の平和を含む問題について話し合うため、テヘランを公式訪問している。
準国営のイラン学生通信(ISNA)によると、イランのアラグチ外相も同日、パキスタンのナクビ内相と新たな協議を行った。米イランの主要な仲介役を務めるパキスタンはここ数日、4月8日からの停戦をさらに前進させようと、米国とイランの間を行き来している。
米国のルビオ国務長官は22日、スウェーデンで開かれた北大西洋条約機構(NATO)外相理事会で、イランとの交渉について「誇張したくはないが、少し動きがあったのは良いことだ」と述べ、合意の見通しが依然不透明な中で「わずかな進展」があったと明かした。
ロイター通信は、事情に詳しい匿名の関係者の話として、カタールの交渉団が米国との調整の下、イランとの合意を目指し22日にテヘラン入りしたと報じた。

原油価格は上げ幅を縮小し、一時はマイナス圏に沈んだ。和平合意によってペルシャ湾からの輸出が正常化するとの期待が背景にある。ブレント原油は一時0.6%高の1バレル=103ドル台前半で取引されている。S&P500種株価指数は8週連続上昇となる勢いだ。
イランは、米国がパキスタンを通じて提示した最新提案を検討しているものの、正式な回答時期は明示していない。交渉では、ホルムズ海峡の扱いと、イランの核開発計画が引き続き大きな争点となっている。

米国はイランに対し、高濃縮ウランの引き渡しと、少なくとも10年間はウラン濃縮活動を停止することを繰り返し求めている。イラン指導部はこれを公然と拒否しており、ペゼシュキアン大統領は21日、「われわれは交渉で決して譲歩しない」と強調した。
イランのモハンマド・アミンネジャド駐フランス大使は20日、ブルームバーグに対し、ホルムズ海峡での恒久的な通行料制度のような仕組みについて、オマーンと協議していると語った。
ルビオ氏は、通行料制度は世界の他地域に対する前例となりかねず、こうした措置を受け入れるべき国はないと述べた。トランプ米大統領も21日、イランの考えに反対する考えを示している。
原題:Top Pakistan Mediator Heads to Iran in Hint at US Deal Progress、*PAKISTAN’S ARMY CHIEF ASIM MUNIR ARRIVES IN TEHRAN: ISPR (抜粋)
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--取材協力:Jeff Mason.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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