中国の習近平国家主席は20日、ロシアのプーチン大統領と北京で首脳会談を行った。その数日前には同じ場所でトランプ米大統領とも会談しており、まるでその再現を見るような光景だった。

確かに、星条旗は消え、代わってロシア国旗が掲げられていた。しかし、いくつかの決定的な違いを除けば、プーチン氏が「親愛なる友人」である習氏から受けた歓迎行事は、トランプ氏訪問時の外交演出をほぼ再現したようなものだった。

それでも違いはあった。「誰が出迎えたか」だ。プーチン氏は通常の慣例通り、王毅外相が空港で出迎えた。一方でトランプ氏を迎えたのは、より格上の韓正副主席だった。相手を厚遇する狙いがあったとみられるが、訪中回数の違いも背景にありそうだ。トランプ氏の訪中は今回が2回目だが、プーチン氏は20回超の訪中を重ねている。

それ以外では、両首脳の出迎えに大きな違いはなかった。空港では赤じゅうたんが敷かれ、子どもたちは国旗を振りながら「ようこそ!」と声を上げた。淡い青のシャツに白いスカートやズボンという服装まで、ほとんど同じだった。

共通点は空港での出迎えにとどまらなかった。習氏は両首脳を北京中心部の人民大会堂前で盛大に歓迎した。天安門広場には21発の礼砲が響き渡った。

習氏はトランプ氏、続いて訪中したプーチン氏を迎えた際、軍楽隊による国歌演奏の間、直立不動で臨んだ。その後、歓声を上げる子どもたちの列の前を進み、代表団メンバーと握手を交わした。

ロシア大統領府の報道官は、訪中団の規模でトランプ政権と競うつもりはないとしていた。ただ、実際には見劣りしない陣容だった。

プーチン氏は、副首相5人と閣僚8人を中心に、ガスプロムやロスアトムなど主要企業のトップを含む大規模な代表団を率いて訪中した。これに対し習氏側も、副首相3人と国務委員1人に加え、側近の蔡奇氏や多くの閣僚を同席させた。

トランプ氏との会談でも、中国側は国防相や外相、共産党序列5位の蔡氏ら同様の顔ぶれをそろえ、米側のカウンターパートと会談させており、大きな違いはなかった。

両首脳会談はいずれも人民大会堂内で開かれた。両国の当局者は、松とツルが描かれた同じついたてを背に、同じような長机に沿って並んだ。先週の映像では、ルビオ米国務長官が天井の装飾を見上げる様子も映っていた。

一方で、目立った違いもあった。トランプ氏との会談では双方とも男性だけの陣容だったのに対し、プーチン氏との会談には中国側から諶貽琴・国務委員が加わり、ロシア側にも少なくとも4人の女性当局者が出席した。

原題:Spot the Difference: Putin Gets Trump Treatment From Xi in China(抜粋)

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