(ブルームバーグ):フジクラが19日、2029年3月期までの中期経営計画を発表した。光ファイバーや情報通信関連技術など、既存の強みを軸に事業拡大を進め、29年3月期に売上高1兆6000億円、営業利益3150億円を目指す。
また、29年3月期までに、生成AI(人工知能)、フュージョンエネルギーをはじめとする成長分野や研究開発への積極投資、M&A(買収・合併)などに約5300億円を振り向ける。配当性向は40%を目安とした株主還元も盛り込んだ。
こうした財務目標の実現に向けて、主力の光ファイバーケーブルについては、日米で3000億円の戦略的投資を実行し、中長期的な製造能力の拡充を目指すとした。
発表資料によると、売上高の成長をけん引するのは、AIデータセンター向けの光ケーブルや光コネクタだ。昨年10月には、日米両政府の「戦略的投資に関する覚書」に基づくAIインフラ強化分野で、光ファイバーケーブル供給者に選定された。
株価は下げ広げる
中期経営計画の発表を受けて、同社株価は下げ幅を広げ、一時前日比17%安の4671円を付けた。
株価は27年3月期業績計画を発表した14日以降、急落局面が続く。通期の営業利益予想が市場予想を大きく下回ったことで、市場の高い期待値に対して不十分との見方が急速に広がった。
また、AIデータセンターの建設ラッシュを背景に、一部の原材料に調達リスクが高まっていることも懸念材料だ。新中計で示した成長戦略に、市場の評価を得られるかが焦点となる。
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