(ブルームバーグ):日本国債の先物取引で相場操縦に関与したとして野村証券を解雇された澤田拓士氏が、資産運用会社の英ブルークレスト・キャピタル・マネジメントに入社し、現場復帰することが分かった。
事情に詳しい複数の関係者によると、澤田氏はポートフォリオ・マネジャーとして入社した。野村証券で国債取引を統括していた澤田氏は、先物取引で約定を意図しない見せ玉を出してはキャンセルする「レイヤリング」を行ったとして24年9月末に解雇された。同氏はその後、ソーシャルメディア上で無実を訴えていた。
ブルークレストからのコメントは得られていない。澤田氏にも複数回、連絡を試みたが、コメントは得られなかった。
約1100兆円に上る日本国債市場で取引が活発化する中、ヘッジファンドなどの資産運用会社や投資銀行による円金利トレーダーの獲得競争が続いている。
米ヘッジファンドのポイント72アセット・マネジメントは4月、BNPパリバで日本国債トレーディングの責任者を務めていた鈴木貴博氏をポートフォリオ・マネジャーとして採用した。22年以降、円金利を専門とする20人超のトレーダーが銀行を離れ、ヘッジファンドなどに移籍している。
澤田氏は02年に野村証券に入社。円金利トレーダーとして10年以上の勤務歴がある。同証を解雇された後、ペンネームでSNSの投稿サイト「note」を通じ、野村証券の名前を出すことなく、自身が行った取引に問題はなかったとの主張を掲載していた。
資産家であり、かつてJPモルガン・チェースなどでトレーダーを務めたマイケル・プラット氏が率いるブルークレストは、同氏が10年前に運用を開始して以降、目覚ましい成果を上げている。昨年は73%のリターンを記録し、16年以降の累積リターンは8000%近くに達している。
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.