トランプ米大統領は15日、中国での習近平国家主席との首脳会談では、関税を巡る休戦合意の延長については協議しなかったと述べた。米国へ戻る大統領専用機内で記者団に語った。

トランプ氏は「関税については話し合わなかった。中国はかなりの関税を支払っているが、その件については議論しなかった」と述べた。

この発言は、中国と「貿易委員会」の設置について議論したとするグリア米通商代表部(USTR)代表の説明と食い違う。グリア氏によると、貿易委員会は少なくとも300億ドル(約4兆7600億円)相当の非重要品目について、関税引き下げを想定している。

首脳会議前には、トランプ、習両氏が前回会談でまとめた合意の延長を発表するとの観測もあった。両氏は昨年10月、広範な1年間の休戦で合意し、中国側は米国産大豆の購入や重要なレアアース(希土類)資源に対する輸出規制の緩和も約束した。米中が互いに報復関税を課し、金融市場を動揺させた貿易戦争は沈静化しているが、合意は今年後半に期限切れとなる予定だ。

トランプ氏は今回の会談で、両首脳は「関税引き下げを除けば、話し合えることはほぼすべて話した」と述べ、合成麻薬フェンタニル製造に使われる前駆体化学物質の流入削減に向けた取り組みについて話し合ったことを認めた。トランプ氏は、中国に対する関税の理由の一つとして、フェンタニル問題を挙げている。

原題:Trump Says He Didn’t Discuss Extending Tariff Truce With Xi(抜粋)

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