(ブルームバーグ):トランプ米大統領は、台湾をめぐり中国の習近平国家主席には何も確約していないと述べ、台湾向けの140億ドル(約2兆2200億円)規模の武器売却計画については近く判断を下す考えを示した。
トランプ氏は15日、大統領専用機「エアフォースワン」で同行した記者団に対し、「台湾について、習氏は非常に強い考えを持っているが、私はどちらに対しても何の確約もしていない」と述べた。同氏は「台湾を率いる人物」と協議した上で、最終的に「比較的近いうち武器供与について決定を下す」と言明した。具体的に誰かは言及しなかった。
トランプ氏は、米中両国の首脳はこの問題について「多くを話し合った」と語り、習氏は「独立をめぐる争いを望んでいない。そうなれば非常に深刻な対立になるからだ」と続けた。
また、習氏から紛争が発生した場合に米国は台湾を防衛するのかと直接問われたことを明らかにし、「それを知っているのは1人だけだ。つまり私だ」と語った。そのうえで習氏には「『その件については話さない』と答えた」と続けた。
台湾政策をめぐってのトランプ、習両氏の長時間にわたる協議自体が異例であり、国際的にも米国でも波紋を広げかねない転換を示唆するものとなった。米国は、中国による台湾攻撃時に防衛に乗り出すかどうかを明言しない戦略的な曖昧さを政策として長年維持しており、武力行使の可能性は残しつつも、実際に介入するかどうかについては明確にしてこなかった。しかし、台湾向け武器供与をめぐって習氏と交渉することになれば、これまでの外交方針に反することになる。
米国はこれまで、1982年にレーガン大統領(当時)が台湾に示したいわゆる「六つの保証」の一環として、台湾への武器売却について中国側と事前協議を行わないとしてきた。
大統領専用機内で記者から、超党派で支持され米外交政策の基盤となってきた「六つの保証」を損なうリスクがあるのではないかと質問を受け、トランプ氏は1982年は「かなり昔のことだ」と述べる一方、習氏に対していかなる確約もしていないとあらためて強調した。
原題:Trump to Decide Soon on Taiwan Arms Sale, Noncommittal to Xi (1)
(抜粋)
--取材協力:Jeff Mason、Colum Murphy、Rebecca Choong Wilkins、Hadriana Lowenkron、Courtney McBride、Michelle Jamrisko.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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