ソフトバンクグループ株は14日、一時前日比2.8%安の5841円を付けた。同社が前日に発表した2026年1ー3月期(第4四半期)の純利益は前年同期の3.5倍の1兆8296億円で大幅増益となった。重要財務指標の時価純資産(NAV)も40兆1000億円と大幅に増加したが、アナリストからは同社の業績がOpenAIに依存しているとの指摘も上がり、警戒感もにじむ。

対話型人工知能(AI)「ChatGPT」のOpenAIに出資するビジョン・ファンド(SVF)が好調で、同事業の税引き前利益は2兆8808億円となり、前年同期の261億円から増益となった。財務負担の指標となるLTV比率(資産価値に対する借入金の割合)も前年実績から改善した。

シティグループ証券アナリストの米島慶一氏は英文メモで、NAV拡大とLTVの低下を確認し、資金調達手段の拡大が見込まれると評価した。

孫正義社長

一方でアナリストからはOpenAIをはじめとした一部のAI銘柄に投資が集中していることに懸念を示す声もあがる。生成AIを巡っては、米アンソロピックや米グーグルなども台頭してきており、競争環境が激しくなっている。

ジェフリーズ証券のアナリスト、アツール・ゴヤール氏はリポートで、AI関連投資やSVFへのポートフォリオの集中がNAVを支えているが、時価会計や過度な依存や関係者の間の力学については精査が必要と指摘する。また評価益の大部分がOpenAIなど一部のAI関連銘柄への過度な依存に起因しており、集中リスクがあるとも述べ、時価評価や競争環境、収益化上の課題に左右されやすくなる可能性があるとした。

ソフトバンクGの後藤芳光最高財務責任者は前日の決算説明会で、フィジカルAI関連の投資先などを紹介。OpenAIの貢献は大きいものの、「一本足打法」ではないと強調していた。

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.