(ブルームバーグ):米シスコシステムズの株価が13日の時間外取引で一時19%急伸した。5-7月(第4四半期)の売上高がアナリスト予想を上回る見通しを示し、急成長する人工知能(AI)市場に注力できるよう数千人規模の人員削減計画も発表した。
発表資料によれば、5-7月期の売上高は167億-169億ドル(約2兆6400億-2兆6700億円)を見込む。一部項目を除いた1株利益は約1.16-1.18ドルの見通し。ブルームバーグが集計したアナリスト予想は売上高が158億ドル、1株利益が1.07ドルだった。

今回の発表は、シリコンバレーで40年にわたり存在感を示してきた同社がAI経済への転換に成功しつつあることを示唆した。データセンター顧客からの受注は加速しており、再編計画は競争力をさらに高める狙いがある。
同社株は時間外取引で一時120.80ドルまで上昇した。13日の通常取引終値で既に年初来32%上昇し、101.87ドルと過去最高値を付けていた。
チャック・ロビンス最高経営責任者(CEO)のブログへの投稿によれば、人員削減の対象は4000人未満で、全従業員の5%弱に相当する。
ロビンス氏は「AI時代に勝ち残るのは、需要と長期的な価値創出が最も強い分野に集中して迅速かつ規律を持って投資を継続的に振り向ける企業だ」と指摘。「当社は一部の分野で人員を削減する一方で、明確かつ戦略的な投資を進めている」と付け加えた。投資には半導体、光ファイバー、セキュリティーに加え、自社従業員によるAI活用が含まれるという。
人員削減に伴い、退職手当など一時費用が最大10億ドル発生する。
ネットワーク機器最大手のシスコは、AI業務を担うデータセンター顧客への対応を強化するため、製品の刷新と新製品の投入を進めている。こうした取り組みは、政府主導のAIプロジェクトを監督する顧客を含め、新規顧客の獲得につながっている。
マーク・パターソン最高財務責任者(CFO)はインタビューで、自社のネットワーク用半導体の種類を増やす必要があり、AI移行に伴って生じるサイバーセキュリティー上のリスクにも対応する必要があると述べた。AIエージェントのセキュリティー確保や、それらのエージェントやモデルの動作状況を把握できる体制の構築も含まれるという。
パターソン氏は「当社はすでに幅広い半導体ポートフォリオを持っているが、さらに拡充していく考えだ」と述べた。

AIシフトは既に成果を上げている。シスコは2026会計年度に、いわゆるハイパースケーラー(大規模データセンター運営企業)から90億ドルの受注を見込んでおり、従来目標の50億ドルから引き上げた。
2-4月(第3四半期)決算では、売上高は12%増の158億ドルとなった。一部項目を除いた1株利益は1.06ドルに増加した。アナリストは売上高156億ドル、1株利益1.04ドルを予想していた。
原題:Cisco Soars on Sales Forecast, AI-Focused Restructuring Plan (1)(抜粋)
(最高財務責任者(CFO)のインタビューを追加し、株価を更新します)
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