(ブルームバーグ):ロシアの原油生産は4月にさらに減少した。石油インフラに対する攻撃をウクライナが強めたことで、ロシアの石油精製・販売能力が制限された。
石油輸出国機構(OPEC)が13日公表した月報によると、ロシアの4月の原油生産は日量平均905万7000バレルだった。これはわずかに修正された3月の水準から同10万7000バレルの減少で、昨年6月以来の低水準となる。
OPECのデータは二次情報に基づく。
この数値はまた、OPECと非加盟の産油国で構成するOPECプラスで合意された、ロシアの生産枠を同58万バレル下回る。データにコンデンセートの生産は含まれていない。
世界3位の産油国であるロシアの生産減少は、イランを巡る戦争で既に供給難の原油市場を一段とひっ迫させている。この戦争でペルシャ湾岸の産油国からホルムズ海峡を経由した石油輸送はほぼ停止し、世界の石油在庫は記録的な速さで取り崩されている。

イラン戦争による世界的な石油価格上昇と原油需要増加の恩恵をロシアが受けるのを阻もうと、ウクライナはここ数週間、ロシアの石油インフラに対する攻撃を強化。4月にはロシアの石油精製施設、輸出ターミナルを含む洋上資産、パイプラインなどに少なくとも22回の攻撃があった。
これは昨年12月以来の多さで、ロシアの精製施設の稼働は過去数年見られなかった水準に低下した。
ロシアは2022年のウクライナ全面侵攻開始以降、石油産業に関する大半のデータを非公表とし、生産量について独立した評価は難しくなった。パリに本拠を置く国際エネルギー機関(IEA)はこれまでに、4月のロシアの原油供給量を日量880万バレルと推計し、前月から14万バレル減少したとしている。
ロシアの生産はほぼ1年にわたりOPECプラスの生産枠を下回り続け、そのかい離は拡大する傾向にある。
原題:Russia Oil Output Falls to 10-Month Low as Drones Keep Striking(抜粋)
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