人工知能(AI)アルゴリズムがアマゾン・ドット・コムの検索バーに導入される見通しだ。

アマゾンは13日、同社のウェブサイトやモバイルアプリで入力された検索クエリに対し、文脈に応じてAIの大規模言語モデル(LLM)が生成した商品比較や提案を表示するようになると発表した。

新たなツール「アレクサ・フォー・ショッピング」は、商品レビューの要約や購入提案を行っていたショッピング用チャットボット「Rufus(ルーファス)」に取って代わる。ルーファスを利用するには青とオレンジのアイコンをクリックする必要があったが、新しい検索機能は今週から米国のユーザーにデフォルトで表示される。

アマゾンは、AIによる回答を導入することで、買い物客が他のサイトやOpenAIのChatGPT(チャットGPT)、グーグルの「Gemini(ジェミニ)」といったチャットボットに流れるのを防ぎたい考えだ。これらのサービスは、ユーザーが商品を見つけて購入しやすくする機能の強化を進めており、一部は小売業者と提携している。グーグル検索などウェブ検索サービスもここ数年、クエリに対してAI生成の回答を組み込んできた。

アマゾンでアレクサ関連チームを統括するダニエル・ラウシュ副社長はインタビューで「顧客には小売りの選択肢が数多くあり、競争も非常に激しい。より簡単に使えるものを提供し、役に立てば、その恩恵を受けることになる」と述べ、「検索バーでの今回の取り組みについても、そうした確信がある」と語った。

ラウシュ氏によると、新たな検索結果はユーザーの検索の組み立て方によって表示が変わる。例えばエスプレッソマシンを比較したい場合や、スキンケアの手順を作成して商品を注文したい場合、あるいは家族ごとに贈り物の提案が付いた誕生日リマインダーを設定したい場合には、AIによる回答やパーソナライズされた提案が表示される。一方、「パンツ」や「バナナ」といった単純な検索では、従来通り商品一覧が表示される。

アマゾンは2025年2月、長期にわたる開発を経て従来のソフトウエア構造を大幅に刷新したAI搭載の「アレクサ+」の提供を開始した。アレクサ+は月額20ドルだが、有料会員プログラム「プライム」の加入者は無料で利用できる。

同社によると、1年前に導入されたルーファスは2025年に3億人の顧客に利用された。このボットと、それに代わるアレクサ・フォー・ショッピングの機能は、すべてのユーザーが無料で利用できる。

原題:Amazon Puts Alexa Inside the Shopping Search Bar in AI Push(抜粋)

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