米国がホルムズ海峡の再開と戦争終結に向けて提示した1ページの覚書について、イラン指導部は受けれるかどうかまだ明らかにしていない。こうしたなか、中東ではペルシャ湾とレバンの双方で緊張が高まっている。

イラン南部の港湾都市バンダルアバス近郊で複数の爆発音が聞こえたと、半国営ファルス通信が報じた。タスニム通信によると、ゲシュム島近郊でも爆発音が聞こえたという。

7日の金融市場では、ホルムズ海峡の再開や戦争終結の見通しに対して懐疑的な見方が強まり、米国株は下落。北海ブレント先物は一時、1バレル=102ドル台に上昇した。

トランプ米大統領は事態打開に向け、ペルシャ湾で足止めに遭っている船舶のホルムズ海峡の通航を支援する「プロジェクト・フリーダム」計画を先に発表したが、その後、突如停止した。

これに関連し、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は7日、サウジアラビアとクウェートが米軍による域内基地の使用制限を解除したと報じた。これにより、トランプ政権がホルムズ海峡の通航正常化に向けた取り組みを再開できる可能性があるという。

CNNはこれに先立ち、イラン政府がホルムズ海峡を通過する船舶に対し、新たな規則を示したと報道。通過するすべての船舶はイランが新設したペルシャ湾海峡庁(PGSA)が発行する「船舶情報申告」と呼ばれる申請書に記入する必要があるとしている。

報道によると、申請書は40項目以上の質問で構成されており、船舶名や識別番号、過去の名称、出発国、目的地の申告が求められる。

米国がイラン側の回答を待つ中、イランのペゼシュキアン大統領は、米国・イスラエルとの戦争開始以降、公の場に姿を現していない最高指導者モジタバ・ハメネイ師とに約2時間半にわたり会談したと明らかにした。最高指導者とのやり取りが公に語られるのは極めて異例。国営イラン通信(IRNA)が伝えた。

事情に詳しい関係者は6日、イランがパキスタンを通じて今後2日以内に回答を送る見通しだと匿名を条件に述べていた。

一方、イスラエルはレバノンの首都ベイルート南部郊外で、ヒズボラの司令官を殺害したと発表した。イスラエルとレバノンの停戦合意が先月発効して以降、ベイルートへの攻撃は初めて。停戦の脆弱(ぜいじゃく)さを改めて浮き彫りにした。

原題:US Awaits Iranian Response on Deal as Israel Strikes Lebanon (1)(抜粋)

--取材協力:Rakteem Katakey.

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