(ブルームバーグ):米投資大手アポロ・グローバル・マネジメントのマーク・ローワン最高経営責任者(CEO)は、人工知能(AI)と価格圧力、政府債務の増大による揺さぶりに対し、世界は準備ができていないと述べた。
ローワン氏は7日、ワシントンで開かれた全米保険監督官協会(NAIC)のフォーラムで、関税の拡大や製造業の国内回帰を背景に「巨大な地政学的構造変動」が進行していると述べた。
財や労働力の自由な移動を抑制するなど、こうした動きの一部はインフレ要因となる傾向があると同氏は続けた。「しかし実際にはまだ、本物のインフレは現れていない」と述べた。

こうした変動の結果、世界は勝ち組と負け組に分かれる。建設ブームが肉体労働者の追い風となる一方、専門職サービスはAIに代替されると同氏は指摘。これが政府に圧力をかけ、大きな政策変更を促す可能性があるという。
「ブルーカラーが台頭し、ホワイトカラーが苦境に陥るだろう」と同氏は述べた。
同業ブラックストーンのジョン・グレイ社長も今週、AIブームがブルーカラー労働者の雇用急増につながると述べていた。
ローワン氏は一方で、政府債務がもたらすリスクが高まっているとも指摘した。投資家は投資適格級クレジットの投資を増やし、自身の負債を減らすことで防御できると述べた。
「現金の配分を増やすべきだ」と同氏は述べた。
アポロは前日、運用資産残高が初めて1兆ドルを超えたと発表した。
原題:Marc Rowan Warns of Fallout From ‘Massive Geopolitical’ Shift(抜粋)
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