米連邦準備制度理事会(FRB)のバー理事は、プライベートクレジット市場のストレスが「心理的な連鎖」を引き起こし、より広範な信用収縮につながる恐れがあるとの認識を示した。

銀行とプライベートクレジットの直接的な結び付きは現時点で「それほど大きな懸念ではない」ように見えるとしつつも、保険業界とプライベートクレジットの貸し手との重なりなど、別の領域で懸念材料があるとブルームバーグ・ニュースのインタビューで語った。

また「心理的な連鎖という問題もある」と述べ、「人々はプライベートクレジットを見て、『これは個別の問題であり、高リスクの融資に過ぎず、他の企業部門とは異なる』と捉えるのではなく、『企業部門にひびが入り始めているのではないか。社債市場にも同様の問題があるのではないか』と考える可能性がある」と語った。

さらに「そうなれば信用収縮が起き、金融面のひずみが一段と強まりかねない」と付け加えた。

かつてFRBで銀行監督のトップを務めていたバー氏は、トランプ政権による規制緩和の動きに対し、これまでも批判的な立場を取ってきた。今回の発言でも、リスクが高まる中でウォール街への規制緩和に改めて警鐘を鳴らした格好だ。

バー氏はまた、利息を新たな融資の形で支払う「ペイメント・イン・カインド(PIK)」の仕組みにも懸念を表明。

「基本的には、融資が実質的にデフォルトしているにもかかわらず、それがデフォルトとして計上されないことを意味する。これは懸念される」と述べ、「帳簿を見ただけでは、どの融資が実際にストレス下にあるのか判断できない」と語った。

原題:Private Credit Could Spark Psychological Contagion, Barr Warns(抜粋)

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