(ブルームバーグ):4月第5週(27日-5月1日)の日本株は上値を試す展開が予想される。イラン情勢の進展をにらみながらも、国内外のハイテク企業の決算を材料にした個別株物色が相場を押し上げそうだ。
27日にアドバンテストや日立製作所、30日にレーザーテックや東京エレクトロンが決算発表を予定する。海外では米アルファベットやマイクロソフト、メタ・プラットフォームズなどの発表が控える。人工知能(AI)の需要拡大に期待が高まる中、大手各社で堅調な業績見通しが確認できれば相場上昇をけん引する可能性が高い。
日本銀行が27-28日に開く金融政策決定会合では政策金利の据え置きが予想され、植田和男総裁が記者会見で中東情勢を踏まえた景気の先行きや利上げ見通しについてどのような見解を示すかに注目が集まる。市場の利上げ観測が再び高まれば、足元で軟調な銀行株の追い風になる。米国では28-29日に連邦公開市場委員会(FOMC)が開催予定だ。
経済指標は5月1日に4月の東京都区部消費者物価指数(CPI)の発表がある。生鮮食品を除くコアCPIの予想は前年比1.8%上昇と、前月の1.7%から伸びが拡大する見込み。30日には米国で1-3月の国内総生産(GDP)速報値と3月の個人消費支出(PCE)価格指数が発表される。インフレや景気後退への懸念が高まる場合は株式相場の下押し要因となる。
第4週の東証株価指数(TOPIX)は1.2%安と3週ぶりに反落。米国とイランの和平協議で進展が見られず原油価格が上昇したことを嫌気した売りが広がった。一方、AI需要への期待からハイテク株の比率が高い日経平均株価は上昇し、初めて6万円台に乗せる場面があった。
《市場関係者の見方》
フィリップ証券の笹木和弘リサーチ部長
投資家の注目は、好調が見込まれる半導体企業の決算発表に向かうだろう。ソフトウエア企業は決算でAIの影響が懸念されたほど悪化していないことが確認されれば、株価が持ち直す余地がある。日銀の金融政策決定は、市場で今月の利上げ見送りが既に織り込み済みとみられ、長期金利が上昇すれば銀行株が見直される可能性が高い。
岡三証券の大下莉奈シニアストラテジスト
日銀会合とFOMCで中東情勢への見方や次の政策変更のタイミングなどを見極めるため、投資家の様子見姿勢が強まりやすい。直近の好決算を市場は素直に評価しており、環境は悪くない。ただ、電子部品企業についてはメモリー価格の上昇による影響に注意が必要だ。
--取材協力:アリス・フレンチ.
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