(ブルームバーグ):来週の円相場は対ドルで160円台乗せをにらむ展開が見込まれる。イラン戦争の長期化に伴う原油高が円安圧力となる一方、160円近辺では当局の介入への警戒感も強い。日本銀行の金融政策決定会合では植田和男総裁の発言や展望リポートが焦点となる。
野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジスト
- 米国・イラン情勢はエスカレートよりも沈静化に向かう機運がある。トランプ米大統領は国内的に顔が立つようなディールをまとめたいだろう
- ホルムズ海峡の航行が正常化して原油価格が下がると、ドル・円は157円を割り込む可能性
- 日銀会合後の植田総裁の会見は、6月会合をライブと示唆するのか、より強いメッセージが出るかに注目
- 市場参加者は2年前のゴールデンウイーク時の為替介入を意識、160円超えを一気に試すかは不透明
- 予想レンジは157-162円
りそなホールディングスの井口慶一シニアストラテジスト
- 原油相場が高止まりしているため円安方向への圧力が続く。中東情勢は長期化が見込まれるものの、市場はショック的な値動きは想定していない
- 植田総裁の発言や展望リポートに注目
- 展望リポートでは物価見通しが上方修正されるか、中東情勢緊迫化への言及がどう変化するかを注視。タカ派的トーンがにじめば円高要因になる
- 高田審議委員に加えて田村審議委員が利上げに賛成するのか、注目度が高い。海外投資家は田村委員が利上げに賛成した場合、円高方向にポジションを動かす可能性がある
- 予想レンジは158-161円
主な予定
- 27、28日:日銀が金融政策決定会合を開き、結果と展望リポートを公表。植田総裁が記者会見
- 28、29日:米連邦準備制度理事会 (FRB) が連邦公開市場委員会 (FOMC) を開催。声明と経済予測を公表、パウエルFRB議長が記者会見
- 29、30日:欧州中央銀行 (ECB) が金融政策会合を開催。結果を公表、ラガルド総裁が記者会見
- 30日:米国で1-3月の国内総生産 (GDP) 速報値と3月の個人消費支出 (PCE) 価格指数発表
- 30日:3月の鉱工業生産発表
- 5月1日:4月の東京都区部消費者物価指数 (CPI)発表
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