(ブルームバーグ):今年2月に破綻した英住宅金融会社マーケット・フィナンシャル・ソリューションズ(MFS)に関係する企業は昨年秋、英銀バークレイズから米銀ウェルズ・ファーゴに借入先を変更したが、バークレイズがその数日前、MFSの口座凍結を開始していた。
事情に詳しい複数の関係者やブルームバーグが内容を確認した文書によれば、MFSの関係企業は昨年11月後半に成立した取引で、ウェルズ・ファーゴから1億4300万ポンド(約308億円)を借り入れた。関係者によると、ほぼ同額がバークレイズに返済されたという。
MFSは複雑なリフォームや時間的制約のある取引など、リスクの高い状況で短期不動産ローンを専門に手掛け、英国での「ブリッジローン(つなぎ融資)」市場拡大の波に乗り急成長した。しかし、今年にかけてローン返済金の流用や同一物件の多重担保の疑惑が浮上し、経営破綻に追い込まれた。
ウェルズ・ファーゴが貸し付けた1億4300万ポンドを含む未払い債務の総額は20億ポンド余りに上る。最大の貸し手で、MFSの銀行口座を管理していたバークレイズも5億ポンドの債権を引き続き抱える。
法的提出文書などによると、借り換え契約はバークレイズがMFSの口座を一部凍結し始めた直後に成立した。凍結の引き金となった原因は通常機密扱いとなり、バークレイズも明らかにしていないが、不正行為の「重大な懸念や強い疑念」があったに違いないと債権者ら主張している。
バークレイズとウェルズ・ファーゴの広報担当者はコメントを控えた。
原題:Wells Fargo Lent to MFS as Barclays Exited Deal, Froze Accounts(抜粋)
--取材協力:Yizhu Wang、Constantine Courcoulas、Max Harlow.
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.