アシックスは10日、プレミアムブランドの「オニツカタイガー」関連事業を分社化すると発表した。

アシックスが100%出資する「OTグループ」を設立し、事業を承継する。会社分割の効力発生日は2027年1月1日。組織再編に伴う連結業績への影響は軽微としている。独立性の高い事業運営体制へ移行し、意思決定をはやめ、ブランドにあった競争力を生み出していく狙いという。

正式発表に先立って分社化を検討していると開示した後、アシックス株は続伸。一時前日比4.9%高の4626円と、5月29日以来の日中上昇率を付けた。

同社の事業カテゴリーの一つであるオニツカタイガーは、幅広い世代から支持を集めて成長が続いている。前期(2025年12月期)には、日本を含む全地域で2桁以上の増収を達成し、全社業績をけん引した。

特に、インバウンド需要が追い風となっている。円安を背景に海外からの観光客にとって割安感が高まり、販売好調が続くという。アシックスは、昨年夏の投資家向け説明会で、27年中にも米国市場への再進出を目指す方針を明らかにしていた。

岩井コスモ証券投資調査部フェローの有沢正一氏は、オニツカタイガー事業は他の事業とは異なる戦略で展開しており、「分社化により、より自由な戦略をとっていけるという意味ではポジティブだ」と述べた。

また、同氏は同事業の粗利益率が75%と、米半導体大手エヌビディアに匹敵する水準にあると指摘。「これだけ高い採算性を維持しながら成長しているのであれば、まだまだ伸びる余地はある」と指摘。将来的には同事業が単独で上場を目指す可能性もあるとの見方を示した。

オニツカタイガー事業の分社化については、アシックスが新会社を設立したと、テレビ東京が9日に報じていた。

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