(ブルームバーグ):中堅生命保険の太陽生命保険は、2026年度の国内債券の積み増しを数百億円規模と微増にとどめる。佐藤義剛運用企画部長が明らかにした。
佐藤氏は記者説明会で20日、年限の短い金利が上昇して長い債券を買うニーズが少なくなったとして「貸し付けや社債投資で国債利回りを上回る収益を上げていきたい」と述べた。前年度は2700億円増の計画に対して実績は半分以下。低利回り債から高利回り債への入れ替えが主因で、26年度も「入れ替えを中心にする」とした。債券売却による損失は株式売却で埋める。
日本生命保険が2年連続で残高を削減、第一生命保険は横ばいにとどめるのに続き太陽生命は残高微増の計画で、明確な積み増しを表明した明治安田生命保険、富国生命保険や大同生命保険と比べ慎重姿勢を維持している。金利の先行き不透明感が強まる中、生保の間で投資スタンスに違いが出ており、債券相場のボラティリティーを高める要因になり得る。
太陽生命は26年度の市場見通しで、新発10年債利回りの上限を3%と足元(22日は2.395%)を大幅に上回る水準に設定した。佐藤氏は、政府が説得力のある財政再建計画を示せなければ安心して買えないと語り、日本国債への投資を増やしている外国人投資家が「売りに転じることがリスク要因だ」と述べた。
日本銀行の利上げは年度内に2回想定。利上げ継続に加え、物価上昇や財政拡張懸念により国内金利は引き続き上昇を見込んでいる。年度末は新発10年債利回りが2.6%、新発20年債が3.4%、新発30年債が3.7%を想定している。
【太陽生命の2026年度運用計画】
【金融市場見通し:2026年度の想定レンジ(27年3月末)】
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.