ホワイトハウスのハセット国家経済会議(NEC)委員長は22日、来月15日のパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の任期満了までに後任が上院で承認されない場合、暫定的に議長として留任するとのパウエル氏自身の計画を支持する考えを示唆した。

ハセット氏はニューヨークで開かれたブルームバーグのイベントで、パウエル議長のプランについての質問に対し、「適切な法解釈だと考える」と答えた。議長は先月、こうした後任未承認の場合に臨時議長を務める意向を表明している。

トランプ大統領が次期FRB議長に指名したケビン・ウォーシュ元FRB理事は21日に上院銀行委員会の公聴会で証言したが、就任に必要な本会議での表決・承認に向けたプロセスは現在、上院銀行委メンバーで共和党のティリス議員に阻まれている。

首都ワシントンにあるFRB本部改修費用が当初見積もりから大幅に膨らんだことや、それに関してパウエル議長が昨年6月に行った議会証言を巡り、司法省は刑事捜査を実施。ティリス氏は捜査を「でっち上げ」と批判し、これが打ち切られない限り、いかなるFRB人事も阻止するとしている。

ホワイトハウスのハセット国家経済会議(NEC)委員長

ハセット氏はウォーシュ氏について、「彼が適切な時期に議長に就任することを強く確信している」と発言。「今後どのように進めるかについて、議論が行われるのは確実だ」と語った。

またハセット氏は、パウエル氏が職にとどまる可能性を巡りトランプ氏と協議したことはないと明らかにした。トランプ氏は先週、パウエル氏が「適時」に離任しなければ解任すると述べた。

マイラン氏

このほか、ホワイトハウスで大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を務め、現在はFRB理事のスティーブン・マイラン氏を今後空席となる理事ポストにあらためて指名する可能性についての質問にも、ハセット氏は答えた。

ハセット氏は、その判断は大統領に委ねられるとした上で、マイラン氏の仕事ぶりは「誰もが高く評価している。非常に限られた時間の中で困難な状況に飛び込んだ勇気もだ」と話した。

マイラン氏は昨年9月にFRB理事に就任。今年1月末で任期満了となったが、後任が就任していないため職務を継続している。

ホワイトハウスは、マイラン氏の理事ポストを活用してウォーシュ氏をFRBに送り込む見通しで、トランプ氏は2月1日に始まった新たな14年の任期にウォーシュ氏を指名している。

理事としての任期が2028年1月末に終了するパウエル氏が、ウォーシュ氏の議長就任後に退任すれば、トランプ氏が充てることのできる理事ポストがさらに一つ空くことになる。

原題:Hassett Backs Powell Interpretation on Staying On ‘Pro Tempore’(抜粋)

--取材協力:Saleha Mohsin.

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