(ブルームバーグ):アルファベット傘下のグーグルは22日、独自の人工知能(AI)チップ「テンソル・プロセッシング・ユニット(TPU)」の新世代を発表した。
AIソフトウエア開発に使われる学習用の「8t」、開発後のAIサービスを実行する推論に特化した「8i」の2種類があり、データ処理速度や電力効率の向上を実現した。
AIチップ市場ではエヌビディアが支配的な地位を占めているが、グーグルもここにきて存在感を増している。AI開発企業は競合勢も含め、こぞってTPUの確保を急いでおり、グーグルは新世代の投入でエヌビディアへの攻勢を強める構えだ。
今回の取り組みは、AIソフトウエアの導入コストと消費電力を抑える広範な戦略の一環でもある。グーグルはサービスの応答性向上にも注力している。新型TPUはチップ上により多くの情報を保持でき、ユーザーが求める迅速な応答を可能にする。
8tは最大9600個の半導体を組み合わせて運用できる。こうした大規模システムの展開では、電力がデータセンターにとって主要な制約になりつつあるとグーグルは指摘する。そのため、限られた電力を最大限に活用するには、より高効率なシステムが必要だ。8tは前世代と比べて電力当たり性能が124%向上し、8iは117%の改善を達成した。
今回の「グーグル・クラウド・ネクスト」と呼ばれるイベントでは、新型TPUのほか、AIエージェントを構築し、企業内でその活動を追跡できる一連のツールも披露された。同社はまた、企業のAI導入促進を支援するための7億5000万ドル(約1200億円)の基金もあわせて発表した。
原題:Google Cloud Debuts New AI Chips, Tools for Building Agents(抜粋)
--取材協力:Julia Love、James Booth.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.