米IBMが22日発表した1-3月(第1四半期)決算は、ソフトウエア部門の売上高が市場予想とほぼ一致した。ただ、人工知能(AI)が同部門に与える影響を巡る投資家の懸念を払拭するには至らなかった。

ソフトウエア事業の売上高は前年同期比11%増の70億5000万ドル(約1兆1200億円)。同社全体の売上高は同9%増の159億ドルで、アナリスト予想平均の157億ドルを上回った。

IBMはレッドハットやハシコープなどの大型買収を通じ、高成長のソフトウエア分野へ軸足を移してきた。ただ、この戦略は、AIツールが既存のソフトウエア製品を置き換えるとの投資家の懸念にも直面している。2月には、AIスタートアップのアンソロピックがIBMのメインフレームで使われる旧来型のプログラミング言語の刷新を支援するツールを発表したことを受け、同社株は数十年ぶりの大幅安となった。

ジェフリーズのアナリスト、ブレント・ティル氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、投資家はソフトウエア部門でより堅調な結果を期待していたと指摘。顧客がAI企業のツールを試す間、IBMでの購入を先送りしているかどうかがウォール街で問われる可能性があると述べた。

株価は22日の通常取引を251.86ドルで終えた後、時間外で約6%下落した。年初来では15%下落している。

IBMは多くのソフトウエア企業と同様に、自社製品へのAIの組み込みを進め、顧客に最新技術を提供できる強みをアピールしている。ジム・カバノー最高財務責任者(CFO)はインタビューで、生成AI関連事業がソフトウエア部門の今年の成長率を2ポイント押し上げる見通しだと述べた。

インフラ部門の売上高は15%増の33億3000万ドルと、アナリスト予想を上回った。コンサルティング部門の売上高は4%増の52億7000万ドルで、苦戦が続く同部門としては2023年以来の高い伸び率となった。

為替変動の影響を除き、今年の売上高が5%超増加するとの従来見通しを据え置いた。

原題:IBM Posts Software Sales That Fail to Shake AI Concerns (1)(抜粋)

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