(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は20日、イラン戦争を巡る2つの大きな不確実性が、金融政策対応の見通しを描く取り組みを妨げているとの認識を示した。
ラガルド氏は、ベルリンで開かれたドイツ銀行協会の年次レセプションで「ショックの持続期間と価格転嫁の広がりという二重の不確実性を受け、金融政策について確固たる結論を下すにあたり、より多くの情報を収集する必要がある」と語った。
イランと米国との緊張が週末に一段と高まったことで、世界的なエネルギー危機は深刻化し、戦争の早期終結への期待も後退している。
ECB当局者は、引き続きエネルギー価格の上昇と地政学的な不確実性の影響を見極める段階にある。月末の政策委員会会合では金利を据え置く公算が大きい一方、投資家は年内の利上げを織り込んでいる。
ユーロ圏のインフレ率は今月、3%に向けて加速すると見込まれており、4月の企業調査では活動のさらなる悪化が示される可能性が高い。景気後退と物価上昇が同時に起こる、スタグフレーションのような状況へのリスクが高まっている。
ラガルド氏にとって、経済の見通しは依然として「極めて不透明」だ。
同氏は「戦争や停戦、和平交渉、決裂、海上封鎖、その解除、さらに再開といった、戦争の断続的な性質により、影響の期間や深刻さを見極めるのが非常に困難になっている」と強調した。
原題:Lagarde Says War’s ‘Double Uncertainty’ Means More Data Needed(抜粋)
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