イランが18日、前日に全面開放を発表していたホルムズ海峡を一転して再封鎖すると通告した。周辺海域では銃撃も報告されており、開放宣言で海峡に向けて動き出していた船舶も、通航断念を余儀なくされている。

周辺海域では銃撃も報告されており、開放宣言で海峡に向けて動き出していた船舶も、通航断念を余儀なくされている。

イランのヌール通信は、米国がホルムズ海峡でイラン関連の船舶に対して海上封鎖を続けていることが再封鎖の理由であり、同海峡が「軍による厳格な管理・統制下に戻った」と報じた。

船主2社によると、イランはホルムズ海峡の封鎖を無線通信で船舶に通告。ある超大型タンカーは銃撃を受けていると無線で発信したという。

船主がブルームバーグに伝えた無線通信の内容によると、再封鎖は「交渉において米政府が義務を履行しなかったため」とイラン側は説明した。また、ホルムズ海峡への進入を試みるいかなる船舶も「イスラム革命防衛隊(IRGC)海軍による厳しい対応に直面し、破壊される」と警告した。

ある超大型タンカーは銃撃を受けていると無線で発信した。安全上の理由から匿名を条件に船主が明らかにした。

英海軍は、タンカー1隻がイスラム革命防衛隊(IRGC)の武装ボートに接近され、その後発砲を受けたと発表した。船舶と乗組員は無事だという。これとは別に、あるコンテナ船はオマーン沖で正体不明の飛翔体の攻撃を受けたと話している。

17日には、イラン外相が全ての商船に対してホルムズ海峡は「全面的に開放されている」と表明したことで、原油価格が急落。タンカーは海域からの脱出を急いでいた。

今回の再封鎖は、数時間にわたる混乱の末に起きた。一部の船舶は海峡通過に成功したものの、複数の船主が数週間にわたり足止めに遭っている船舶の退避計画を断念した。計12隻の貨物船が通航しているのが確認されたが、その半数はイラン関連だった。

LNGタンカー引き返す

イランの通告を受け、ホルムズ海峡へ向かっていた複数の液化天然ガス(LNG)タンカーが途中で引き返した。

ブルームバーグがまとめた船舶追跡データによると、カタールで積み込みを行い、ペルシャ湾内で1カ月以上足止めされた後、海峡の西側出口に向かっていたLNGタンカー5隻が、航行を停止した。

データによれば、カタール海域へ引き返す船や、ほぼ停止状態まで減速している船もある。

2月下旬に米国とイスラエルによるイラン攻撃が始まって以降、積み荷を載せたLNG船は1隻もペルシャ湾を出ていない。事実上のホルムズ海峡封鎖により、世界のLNG供給の約5分の1が滞り、価格上昇とアジア新興国市場での不足を招いている。

 

原題:LNG Tankers Make U-Turns From Hormuz as Iran Keeps Strait Shut、Iran Broadcasts Hormuz Strait Shut as Owners Report Gunfire (3)

(10段落目以降にタンカー航行の最新情報を加えて更新します)

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