(ブルームバーグ):アンソロピックは16日、同社の中で最も強力かつ広く利用可能な人工知能(AI)モデル「Claude Opus 4.7(クロード・オーパス4.7)」を発表した。同社は約1週間前、より高度な新モデル「ミトス」の公開を制限している。
発表によると、オーパス4.7はソフトウエアエンジニアリング能力の向上を目的とし、従来はより高度な監督を必要としていた、非常に難しいコーディング作業の一部にも対応できるよう設計されている。ただ、新モデルはサイバーセキュリティ用途を含め、ミトスほど広範な能力は持たないという。
同社は、オーパス4.7の訓練過程では、モデルのサイバー能力を「差別的に低減する」方法を試すところまで踏み込んだとしている。
アンソロピックは先週、ミトスについて、ユーザーの指示に従えば、あらゆる主要なオペレーティングシステムや主要なウェブブラウザのぜい弱性を特定し、それを悪用できると警告した。同社は、企業によるソフトウエア防御の強化を支援するため、このモデルの一部バージョンのみを特定の企業に提供すると決定した。
アンソロピックのブログへの投稿によると、オーパス4.7は、禁止または高リスクのサイバーセキュリティ用途を示唆するリクエストを自動的に検知し、遮断する安全対策を備えて公開される。同社は「こうした安全対策の実運用から得られる知見は、最終的にミトス級モデルの広範な公開という目標に向けた取り組みに役立つだろう」としている。
アンソロピックは、より優れたAIモデルを展開し、多くの企業顧客から利用料を得ようと、OpenAIと激しい競争を繰り広げている。ここ数カ月で、アンソロピックはAIコーディング分野で強い勢いを示し、AIの安全対策を巡り米国防総省と対立しながらも、一般消費者の支持を広げている。
アンソロピックの直近の企業価値は3800億ドル(約60兆4600億円)と評価されている。同社は現在、新たな資金調達ラウンドに向けて投資家からの提案を受けており、企業価値は約8000億ドル以上に達する可能性がある。
原題:Anthropic Releases AI Model With Weaker Cyber Skills Than Mythos(抜粋)
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