原油先物相場はニューヨーク時間15日の取引でもみ合いとなった。米国の在庫急減と、米国とイランによる和平交渉の行方の両方が意識された。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は、前日比ほぼ横ばいの1バレル=91.29ドルで取引を終了。北海ブレント先物6月限は14セント高の94.93ドルで引けた。

事情に詳しい関係者によると、 米国とイランは22日に期限が切れる停戦について、2週間の延長を検討している。和平合意に向けた交渉の時間をさらに確保する狙いだ。関係者によると、双方の仲介国は、最大の争点となっている問題を解決するための実務者協議を設定しようとしている。

WTI原油はこの日、早い時間帯の取引では買いが優勢となっていた。米エネルギー情報局(EIA)の統計で、原油と主要石油製品の在庫がいずれも減少したことが材料視された。中東における供給混乱を補うため、世界は米国からの供給に頼っている。EIAによると、輸出需要の高まりを受け、原油と燃料の輸出量は過去最高に達した。

戦争の行方を巡るホワイトハウスの姿勢がぶれていることもあり、投資家は判断に迷っている。

ベッセント米財務長官はこの日、ロシア産およびイラン産の一部原油に対する制裁免除措置は更新しない方針をを改めて確認した。

フォレックス・ドット・コムのファワド・ラザクザダ氏は「市場は前向きな結果を強く織り込みつつあるようだ」と指摘。そのうえで「円滑な解決を織り込むには、やや時期尚早に感じられる」と語った。

米国はイランの石油輸出を抑えるため、ホルムズ海峡の封鎖を進めている。米中央軍のブラッド・クーパー司令官は「米軍は海上でのイランへの出入りを完全に止めた」とX(旧ツイッター)に投稿した。

これに対しイラン側は、米国による封鎖が長引けば「停戦違反への布石になる」とみている。イラン軍中央司令部のアリ・アブドラヒ司令官の発言を国営テレビが伝えた。

イランは紛争を通じて同海峡の支配を維持してきた。ロイター通信によると、同国は米国との協議で提示した提案の一環として、オマーン側を通る船舶について自由に航行できるようにすることを検討する可能性があるという。

ANZグループ・ホールディングスのアナリストらは、中東情勢がエスカレートするリスクが後退すれば、中東からの供給は「段階的な回復」が見込まれ、最初の4週間で日量200万-300万バレルが戻り、その後さらに供給が増えると予想している。

原題:Oil Holds Steady Amid Prospect of Peace Talks With Hormuz Shut(抜粋)

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--取材協力:Jonathan Ferro、Annmarie Hordern、Lisa Abramowicz.

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