米オラクルは、人工知能(AI)向けのデータセンターに電力を供給するため、米発電設備メーカーのブルーム・エナジーから燃料電池による電力を最大2.8ギガワット(GW)相当購入することで合意した。

13日の発表によると、初期の1.2GW分の容量はすでに契約済みで、2026年および27年に米国内のオラクルのプロジェクトで使用される予定だ。1GWは、米国で約75万世帯に電力を同時に供給できる規模に相当する。

このニュースを受けて、ブルームの株価はニューヨーク市場の時間外取引で約14%上昇した。終値は176.67ドルだった。データセンター需要の高まりがエネルギー供給の逼迫(ひっぱく)を招いていることを背景に、同社の株価は今年に入って2倍以上に上昇している。

オラクルは、OpenAIやイーロン・マスク氏のxAIといった顧客向けにデータセンターを構築する大規模な建設計画に着手しており、26年5月期の設備投資は500億ドル(約7兆9500億円)に上る見通しだとしている。AI企業へのクラウドサービス提供の強化が、25年12月-26年2月期に同社のインフラ事業に49億ドルの収入をもたらした。

新たなデータセンターを稼働させる際には、電力が最大のボトルネックとなることが多い。ブルームはモジュール型燃料電池を活用している。これにより、サプライチェーンの遅延で設置に数カ月から数年を要するガスタービンのみに頼るよりも、データセンターをより迅速に拡張できる。

ブルームが完全に稼働可能な燃料電池システムを55日で納入し、想定されていた90日のスケジュールを1カ月以上前倒ししたことを受け、両社は提携関係を拡大したと説明している。

米国の老朽化した電力システムは、激しさを増す暴風雨や、かつてないペースで拡大が見込まれる電力需要によって負荷が増している。こうした中、テック大手は電力網に接続することなく自社のデータセンターにエネルギーを直接供給できるよう、大規模な発電設備の建設に多額の資金を投じるようになっている。

ブルームはこの日、オラクルに対し新株予約権(ワラント)を発行したことも発表した。1株当たり113.28ドルで約350万株を10月9日までにいつでも購入できる条件となっている。このワラントについては、昨年10月に開示していた。

原題:Oracle Agrees to Buy Power From Bloom for AI Data Centers(抜粋)

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