マネタリーベース:2カ月連続の二桁減に
4月2日に発表された3月のマネタリーベースによると、日銀による資金供給量(日銀当座預金+市中に流通する紙幣・貨幣)を示すマネタリーベース(平残)の伸び率は前年比▲11.6%と前月(同▲10.6%)からマイナス幅が拡大した。二桁のマイナスは2カ月連続となる。
マイナス幅が拡大した主因は、マネタリーベースの約8割を占める日銀当座預金のマイナス幅拡大(前月▲12.6%→当月▲13.9%)である。
金融政策正常化の一環として、日銀が昨年夏場以降、資金供給要因である長期国債買入れの減額を徐々に進めていることが、日銀当座預金の伸び率押し下げに持続的・追加的に働いている点は従来と変わらない。
さらに、貸出増加支援資金供給の回収が進んだことも、資金吸収の拡大に作用した。
なお、日銀券発行高の伸び率は前年比▲1.9%(前月は▲2.2%)、貨幣流通高の伸び率は同▲1.2%(前月も▲1.2%)となっており、現金の前年割れは継続している。
ちなみに、季節性を除外した季節調整済み系列(平残)で見ても、3月のマネタリーベースは前月比12.6兆円減と2022年10月以来のマイナス幅となった。
日銀は長期国債買入れの減額を27年3月にかけて継続することを決定しているため、今後も資金供給要因である長期国債買入れの減額が段階的に進められることで、マネタリーベースは減少幅を広げていくと見込まれる。
