(ブルームバーグ):オーストラリア政府は、農作物の肥料に欠かせない窒素成分を多く含む尿素の供給確保に向け、肥料業界と作業グループを設置した。コリンズ農業・漁業・林業相が12日、スカイニューズ・オーストラリアの番組で明らかにした。
コリンズ農業相によれば、小麦や牛肉、羊毛、乳製品の主要輸出国である豪州が輸入する尿素の約60%は通常、エネルギー輸送の要衝、ホルムズ海峡経由で運ばれており、イラン戦争で供給が脅かされている。
米・イランの2週間の停戦合意が8日に発効したが、戦争終結に向けた11、12日の協議は不調に終わり、米中央軍はニューヨーク時間13日午前10時(日本時間同午後11時)からホルムズ海峡の海上封鎖を開始する。
コリンズ氏は、豪州には海上輸送中の到着予定在庫を含めて尿素の十分な備蓄があり、より長期の供給力確保に業界と協力し取り組んでいると語った。
西オーストラリア州のピルバラで65億豪ドル(約7290億円)をかけ建設中のパダマン尿素プラントは、2027年半ばに国内生産を開始する予定だと同氏は述べた。
コリンズ氏が財務省の予測を引用したところでは、中東での衝突に伴う燃料・肥料コストの高騰が経済全体に波及する過程で、食料品価格はすぐに3、4%上昇する恐れがある。
オーストラリアの4段階から成る「国家燃料安全保障プラン」の現状評価は、供給は継続しているが、逼迫(ひっぱく)しているレベル2に相当する。燃料価格圧力への認識を高め、政府の取り組みを説明し、各家庭に節約を呼び掛ける「小さな努力が力になる」キャンペーンを政府は実施する。
原題:Australia Acts to Secure Urea Amid Supply Risk From Iran War (2)(抜粋)
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