東ヨーロッパ・ハンガリーで総選挙の投票が始まりました。ウクライナ支援に反対する親ロシア派の首相が率いる与党は劣勢が伝えられる中、16年ぶりの政権交代となるか、その行方に注目が集まってます。
記者
「大きな歓声があがっています。オルバン首相が選挙前最後の演説を行います」
日本時間のきょう午後、投票が始まったハンガリー総選挙。地元メディアによりますと、オルバン首相率いる与党「フィデス」が、保守の野党「ティサ」に世論調査で10%以上差を広げられていて、16年ぶりに政権が交代する可能性が出てきています。
野党「ティサ」支持者
「オルバン政権が国を壊してしまいました。医療も教育も全てがボロボロで、オルバンが勝つと、若い人はみんな外国に出て行ってしまう」
「EUからちゃんと資金をもらって、EUと良い関係を維持するべきです」
「自国第一主義」でアメリカのトランプ大統領と良好な関係を築くオルバン氏ですが、EU=ヨーロッパ連合の加盟国でありながらウクライナ支援には幾度となく反対し、EU諸国とは溝が深まっています。
ハンガリー オルバン首相
「私たちはEUに立ち向かわなければなりません。共にハンガリーの主権と独立を守るために!」
これは与党がSNSで公開した動画です。女の子が母親に「お父さんはいつ帰ってくるの?」と尋ね、母親が涙する映像になっています。野党が政権を担うと、「家族がウクライナの戦地に行くことになる」と主張しています。
さらに…
記者
「こちらはオルバン氏の政党が作った選挙ポスターですが、ゼレンスキー大統領と野党党首の写真が並んでいて、上には2人は危険な人物だと書かれています」
野党側の主張には戦争への参加などは含まれていませんが、与党側は一方的に危機感を煽っています。
さらに、選挙戦を伝えているハンガリーの独立系メディアを訪ねてみると…
独立系メディア「telex」 ニラシュ・ゲルゲイ記者
「これは公共放送のニュースサイトです。与党が主張していることを伝えていると同時に、ロシアにも有利な報道をしています」
オルバン政権は16年間でメディアへの情報統制を強め、今では公共放送は与党の宣伝をする道具になっているといいます。
独立系メディア「telex」 ニラシュ・ゲルゲイ記者
「過去にはハンガリーのニュースサイトに見せかけて、ロシアのニュースを発信して、世論に影響を与えたものも複数ありました」
指摘されるロシアの選挙への介入疑惑。EUとの関係修復や報道の自由などを掲げる野党の「ティサ」が、オルバン氏を破るのか。
選挙結果は日本時間あす13日にも判明する見込みです。
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