海外投資家による先週1週間の国内債券の買越額が1年ぶりの高水準に膨らんだ。直前に大規模な日本国債の償還があり、国内債全体の保有残高が減少して迎えた週だった。

財務省が9日に発表した対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)によると、海外勢は先週(3月29日-4月4日)に国内債券を2兆4214億円買い越した。買越額の大きさは2025年4月以来で、対照的に前の週はほぼ同水準を売り越していた。日本国債の償還は四半期末にかけて増加する傾向が見られ、3月20日には20兆円を超す大量の償還があったばかりだ。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤原和也債券ストラテジストは、国債の大量償還を受けて前の週は統計上、売却が大きく膨らんだように見えていたが、「先週は大量償還で戻ってきた資金を一部日本国債に再び投資した可能性もあるだろう」と解説する。

基本的に海外勢の日本国債投資が腰折れしてないことが示され、「安心材料にはなる。今後も大きな流れとして海外投資家の買い基調が続くだろう」と藤原氏は予想した。

10年債利回りは、根強いインフレを背景に約30年ぶりの高水準に達している。名目利回りは同年限の米国債を約1.9%ポイント下回るが、ドル建てベースの投資家は為替ヘッジを行うことで約3%の追加利回りを得ることができる。

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、上昇を続ける日本の国債利回りがグローバルな水準に追いついてきたので、「海外投資家から見ても魅力的に映り、投資対象にしているという面はあるだろう」と言う。

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