金相場は8日に上昇。トランプ米大統領とイランが戦争終結に向けた協議を最終決着させるため、2週間の停戦に合意したことが背景。

金相場は一時3.1%上昇し、1オンス当たり約4850ドルを上回った。前日には1.2%上昇していた。トランプ氏はSNSへの投稿で、イランの「文明全体」を壊滅させるとする自身の期限の2時間足らず前に、攻撃停止に同意したと表明。さらに、ホルムズ海峡の再開が停戦の重要な条件だと付け加えた。イランは同海峡の安全な通航が2週間は「可能」との見解を示した。

原油価格は1バレル=100ドルを下回る水準に急落し、ドルも下落したことで、ドル建てで取引される金を下支えした。株式相場は2%超上昇した。中東戦争開始以降、金は株式とおおむね連動して推移しており、一部投資家がポートフォリオ内の損失を補うために資産を売却する必要に迫られたことで、従来の安全資産としての金の魅力は弱まっている。

ペッパーストーン・グループのストラテジスト、アフマド・アシリ氏は「金が4800ドルを上回ったのは、完全なレジームシフトではなく、リスクの再評価を反映したものだ」と指摘。「今回の上昇は、長期的な混乱の可能性が低下したと市場が織り込みつつあることを示す一方、イラン問題前の状況と比べれば依然として一定のディスカウントが残っている」と語った。

シンガポール時間午前8時2分(日本時間同9時2分)時点で、金スポット価格は3%上昇し、1オンス=4849.01ドル。銀は5.4%高の76.92ドル。プラチナとパラジウムも上昇した。米ドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.8%安。

原題:Gold Climbs After Trump Agrees to a Two-Week Ceasefire in Iran(抜粋)

(市場関係者のコメントを追加し、相場を更新します)

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