中国軍の戦闘機がアメリカ軍の偵察機に異常接近したとアメリカ軍が発表したことを受け、中国政府は「アメリカが中国の国家安全をおびやかしている」などと反論しました。

アメリカ・インド太平洋軍は21日、アメリカ軍の偵察機が南シナ海上空の国際空域で通常の偵察飛行中に、中国軍の戦闘機「殲11」がおよそ6メートルの距離にまで異常接近してきたと発表。中国側に危険な行為を行わないよう求めました。

これに対し、中国外務省の汪文斌報道官は30日の会見で、「アメリカは長きにわたって頻繁に中国に艦船や航空機を送り、中国の国家安全をおびやかしている」と反論。「我々は必要な措置をとり、断固として主権の安全を守る」と強調しています。