ウクライナのゼレンスキー大統領は、ポーランド国境に向かうロシアの無人機をウクライナ軍が探知していたとしたうえで、領空への侵入は「意図的なものだ」と主張しました。

ロシア軍の無人機が10日にポーランドの領空に侵入したことに関連し、ゼレンスキー大統領はビデオ演説で、「ウクライナ軍はポーランド国境に向かうロシアの無人機の動きを探知していた」とし、「偶然や間違いではなく意図的な動きだ」と主張しました。

また、ウクライナとベラルーシからあわせて20機近くの無人機がポーランドの領空に侵入し、そのうちウクライナ側からのものは半数以下だったとみられるとしています。

さらに、ゼレンスキー氏は「世界の指導者から声明は十分過ぎるほど出されているが、行動は不足している。ロシアはどこまでなら可能か限界を試している」と危機感を示したうえで、「真の防衛を実現できるのは、結束したヨーロッパ戦力だけだ」と述べて、防空網の共同構築などロシアへの強力な対抗措置の必要性を訴えました。