(ブルームバーグ):原油相場はニューヨーク時間6日午後の取引で上昇。トランプ米大統領が対イラン攻撃の一段の激化は7日にもあり得るとの認識を示したことを受け、ホルムズ海峡再開に向けた進展が停滞するとの見方が強まった。
ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は一時、1バレル=114ドル台を付けた。
トランプ氏は、イランがホルムズ海峡を再開しなければ民間インフラへのさらなる攻撃に直面するとして設定した期限を前に、強硬姿勢を一段と強めた。
ホワイトハウスでの記者会見で「一晩で国全体を壊滅させることも可能であり、それは明日の夜になるかもしれない」と発言。米東部時間7日午後8時に期限を迎える最後通告に言及したものとみられる。
これに先立ち、トランプ氏は記者団に対し、「彼らは『参った』とは言いたがらないが、いずれそうなる。そうならなければ橋は残らない」とも語った。期限を再び延長する可能性については「極めて低い」とした。
一方、国営イラン通信(IRNA)によれば、イランはパキスタンを通じ、停戦案を受け入れないとの回答を米国側に示した。IRNAによると、回答は10項目から成り、戦争の恒久的な終結に加え、制裁解除や復興支援、ホルムズ海峡の安全な通航に関する取り決めなどが盛り込まれている。
これより先、ニュースサイトのアクシオスは、パキスタン、エジプト、トルコが、イランのエネルギーインフラに対する米国の攻撃や、イランによる地域諸国への報復を回避するため、約45日間の停戦案について協議していると報じていた。

ホルムズ海峡は2月下旬に米国とイスラエルによる対イラン戦争が始まって以降、事実上の閉鎖状態が続いている。戦闘が長期化するほどエネルギー価格は一段と上昇する可能性が高く、波及的なインフレ圧力を引き起こす公算が大きい。
A/Sグローバル・リスク・マネジメントのチーフアナリスト、アルネ・ローマン・ラスムセン氏は「今の状況は、山を転がり落ちる雪玉が加速しているのではなく、雪崩の様相を呈している」と指摘。「原油や石油製品の市場は供給途絶リスク、すなわち地政学リスクプレミアムへの注目から、実際の現物市場の需給状況、いわゆる現物プレミアムへと関心が移りつつある」と述べた。
原題:Oil Swings With Focus on Trump Deadline, Push for Iran Truce(抜粋)
--取材協力:Lisa Abramowicz.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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