(ブルームバーグ):米スポーツ用品大手ナイキのエリオット・ヒル最高経営責任者(CEO)は、事業の立て直しが思ったように進んでいないとして従業員に不満を吐露した。
同社経営陣は3月31日の決算説明会で、3-5月(第4四半期)の売上高が2-4%減少するとの見通しを示し、年内も1桁台前半の減収が続く見込みだとした。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想では、3-5月の売上高は2%増加し、その後は年後半にかけて一段の伸びが見込まれていた。

ヒルCEOは全社会議で「事業の立て直しについて話し続けることには、私自身うんざりしているし、皆さんも同じだと思う」と語り、「成長を促し、組織を鼓舞しながら、仕事を楽しめる状態へと移りたい」と続けた。ブルームバーグ・ニュースが会議の録音を確認した。
4月1日の株式市場でナイキは一時14%安と急落し、約11年ぶりの安値を付けた。同社の広報担当にコメントを求めたが、返答は得られていない。
ヒル氏は2024年10月にCEO就任後、前任者の施策の一部を見直し、事業の軸足をスポーツ分野に戻すとともに、卸売パートナーとの関係再構築を進めてきた。こうした戦略転換にもかかわらず、株価は同氏の就任以降、35%余り下落している。
同氏は自身の戦略の一部について「想定よりも時間がかかっている。正直、かなり長くかかりすぎている」と述べた。
ナイキの業績は明暗が分かれており、北米やランニング分野などで改善がみられるものの、投資家の評価を得るには至っていない。
原題:Nike Plummets to Lowest in Decade as Turnaround Sputters、Nike CEO Blows Off Steam With Staff Over Stalled Turnaround (1)(抜粋)
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