(ブルームバーグ):3月の米民間雇用者数は市場予想を上回る伸びとなった。労働市場が安定化しつつある可能性が示唆された。
雇用の増加は教育・医療サービスと建設セクターが率いた。教育・医療サービスは過去1年間に創出された雇用の過半数を占めていた。3月の統計では、貿易や運輸、公益、製造業で雇用が減少した。
ADPのチーフエコノミストで、ブルームバーグテレビジョンに定期出演しているネラ・リチャードソン氏は「雇用は全般的に安定しているが、その伸びは引き続き医療ケアといった特定の業種で顕著になっている」と述べた。
統計が示唆したのは引き続き、「少ない雇用と少ない解雇」の労働市場だ。減税で投資や雇用増が押し上げられた可能性はあるものの、イラン戦争でエネルギー価格が高騰し、長期化すれば消費者マインドが損なわれるとの見方から、将来の雇用が抑制されるリスクがある。
今回の統計によると、転職者の賃金は前年同月比6.6%上昇した。一方、現職にとどまった労働者の賃金上昇率は4.5%で横ばいだった。
3日に発表される3月の雇用統計では、非農業部門雇用者数の持ち直しが予想されている。2月は3万人超が参加したヘルスケア大手カイザー・パーマネントのストライキが影響し、予想外の大幅減少となっていた。
ADPは、米民間部門の従業員2600万人超を対象とする給与データに基づいて統計を算出している。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Companies Add 62,000 Jobs, Led by Health Care, ADP Says (2)(抜粋)
(チャートと3月雇用統計の予想を追加します)
--取材協力:Jarrell Dillard.
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