高市早苗首相とインドネシアのプラボウォ大統領は31日、経済関係の強化とエネルギー安全保障での協力拡大で合意した。イラン戦争に伴い市場が不安定化する中で、東京都内で会談した。

来日中のプラボウォ氏は首脳会談後、「インドネシアと日本の双方がすべての当事者に緊張緩和を促すため取り組むことで合意した。必要であれば仲介役を務める用意もある」と述べた。

高市氏は中東情勢についても協議したと明らかにし、エネルギー安全保障の確保に向けて両国が緊密に連携する方針を確認したが、具体的な協力内容には言及しなかった。

エネルギーは両首脳にとって最重要課題の一つだ。日本は原油の9割以上を中東に依存。インドネシアの直接的な中東依存度は相対的に低いものの、ここ数年は原油輸入の約20-25%がホルムズ海峡を通過しており、世界的な価格変動の影響を受けやすい。日本は液化天然ガス(LNG)や石炭をインドネシアから輸入している。

インドネシア政府は市場や貿易相手国に対し、燃料供給は安定しており補充も進んでいると説明。両首脳はまた、インド太平洋の安定という共通の利益を踏まえ、防衛協力のさらなる強化でも一致した。

日本政府は周辺海域での中国の軍事活動活発化に懸念を示している。インドネシアはインド太平洋における立場を強化し、米国や中国、ロシアといった大国との関係の均衡を図ろうとしている。

高市氏はプラボウォ氏と「共に海洋国家、災害多発国として水産業振興を含む海洋協力や洪水対策を含む防災協力強化で一致」したと述べ、日本の政府安全保障能力強化支援(OSA)を通じたインドネシアの海軍サポートや沿岸警備隊の能力向上に向けた措置に触れた。

原題:Japan, Indonesia Pledge Deeper Ties Amid Energy Concerns(抜粋)

--取材協力:小田翔子.

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