(ブルームバーグ):カナダ最大の航空会社エア・カナダは30日、マイケル・ルソー最高経営責任者(CEO)が7-9月期(第3四半期)末までに退任すると発表した。
ルソー氏を巡っては、2人の死者を出したニューヨーク・ラガーディア空港での衝突事故を受けて公表した動画声明で、カナダの公用語であるフランス語をほとんど話さず、強い批判を浴びていた。
エア・カナダは連邦政府の規制対象として公用語法の適用を受けるため、英語とフランス語の両方で同等のサービスを提供することが義務付けられている。
しかし、ルソー氏は事故に関する動画で「被害に遭われたすべての方々に心から哀悼の意を表する」と述べたものの、フランス語で話したのは冒頭の「bonjour(こんにちは)」と最後の「merci(ありがとう)」のみで、フランス語字幕が付けられていた。
3月22日に発生した今回の事故では、モントリオール発ニューヨーク行きのエア・カナダ・エクスプレスの機体が、着陸後に空港の消防車と衝突し、操縦士2人が死亡した。
死亡した操縦士の1人、アントワーヌ・フォレスト氏は仏語圏のケベック州出身で、同州ではとりわけ非難の声が強まっていた。
エア・カナダは今回の事故で二重の危機に直面している。事故で数十人の乗客が負傷したほか、ビジネスにおけるフランス語の使用が政治問題化しているケベック州で世論の反発が広がった。
ルソー氏がフランス語を巡って失言したのは今回が初めてではない。CEO就任直後の2021年には、モントリオールの財界首脳らを前にほぼ英語のみで講演を行った。イベント後には、10年以上モントリオールに住みながらフランス語を話さずに生活できたことにある種の誇りを感じていると発言し、批判を浴びていた。
原題:Air Canada CEO Quits After Furor Over Crash Condolence Video (3)(抜粋)
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