(ブルームバーグ):米投資会社ブラックストーンは、高所得者層を対象とした同社初のヘッジファンドを立ち上げる。医師や弁護士など、投資に充てられる可処分所得を持つ個人に対し、オルタナティブ投資の提供を強化する動きの一環だ。
新ファンドは、クレジットや株式に加え、企業のスピンオフやサプライチェーンの混乱といった一時的な事象に着目する「スペシャル・シチュエーション」など、幅広い分野で比較的流動性の高い投資を行うことを目指す。事情に詳しい関係者によると、資産の約30%を他のヘッジファンドに配分する計画だ。
「ブラックストーン・マルチストラテジー・ヘッジファンド(BXHF)」は今年中の運用開始を予定している。届け出によれば、純資産100万ドル(約1億6000万円)または所得20万ドルの条件を満たす認定投資家が対象だ。
一般投資家や、いわゆる「ミニ・ミリオネア」の口座に眠る数兆ドル規模の資金は、従来の機関投資家中心の基盤を超えた新たな資金源を模索してきたオルタナティブ資産運用会社にとって、まさに理想的だ。
ブラックストーンの広報担当者はコメントを控えた。
関係者によると、この新たな個人向けヘッジファンドでは、四半期ごとの解約額をファンド資産の10%に制限する。情報が未公表だとして関係者は匿名を条件に語った。この上限に達しない場合、投資家は資金を一度に全額解約できる。通常、より長期にわたり段階的な引き出しが求められる機関投資家向け商品とは異なる仕組みだ。
提出書類によれば、1年以内に資金を引き出す投資家には2%の手数料が課される。また、同ファンドは1.25%の運用報酬に加え、5%以上のリターンを確保した場合には利益の12.5%を成功報酬として徴収する。外部ヘッジファンドに投資された資産については、顧客は二重の手数料負担を負うことになる。一般にヘッジファンドは資産の2%と利益の20%を手数料として徴収する。
原題:Blackstone to Debut Its First Hedge Fund for Mini-Millionaires
(抜粋)
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