(ブルームバーグ):ウォール街ではボーナスが過去最高を更新したが、その恩恵を受けるのはマンハッタンの金融業界関係者にとどまらない。バンカーの間で夏の旅行先として人気の高いハンプトンズの賃貸オーナーにも、その資金が一部流れ込む見通しだと、ニューヨーク州のディナポリ会計監査官は述べた。
ディナポリ氏は27日の記者会見で、「ボーナス面で非常に良い年だったことから、ロングアイランド東端で賃貸を検討している人は、契約に踏み切れるという安心感があるだろう」と発言。さらに、ニューヨークのバンカーは「こうしたボーナスの恩恵を受け、これまでのライフスタイルを維持できる」と述べた。ハンプトンズは、ニューヨーク州ロングアイランドの東端に位置する。
ディナポリ氏の事務所が26日に公表したリポートによると、ウォール街では昨年のボーナス平均支給額が過去最高に達した。業界全体での支給総額は492億ドル(約7兆8900億円)に増加した。
不動産会社サーハント・リアルエステートでハンプトンズの物件を担当するジャック・リチャードソン氏は「ボーナスシーズンは常に注視している」と述べ、「昨年のように過去最高となれば、需要が大きく伸びることを示す有力な指標になる」と語った。
不動産会社サンダース・アンド・アソシエーツのブローカー、サラ・ミナルディ氏によると、今夏向けのハンプトンズの賃貸契約は前年同期比13%余り増加している。一方、この地域の賃料は過去3年間、比較的安定しているという。6月にサウサンプトンのシネコックヒルズ・ゴルフクラブで全米オープンが開催されることも契約増加の一因とみられると、同氏は語った。

ミナルディ氏によると、イーストハンプトンでセントラル空調付き・プールなしの3ベッドルーム、2バスルームの物件は、メモリアルデー(5月25日)からレーバーデー(9月7日)までの期間で約3万5000ドルが相場だ。もっとも、多くの住宅にはプールが備わっている。ノースウエストウッズ地区でプールとセントラル空調を備えた4ベッドルーム、3バスルームの物件では、同期間で8万ドル近くになるという。さらに、サーハントのリチャードソン氏によれば、モントーク・ハイウェー南側のブリッジハンプトンやウォーターミルでは、賃料が20万-25万ドルに達する物件もある。
新型コロナ禍後にこの地域での住宅購入が急増し、それが賃貸物件の供給増加につながっていると、ミナルディ氏は指摘。ハンプトンズの住宅所有者は、休暇を他の地域で過ごす傾向が強いという。
ミナルディ氏は、「金融業界の人々がハンプトンズで物件を借りるケースは非常に多く、それは間違いない」としつつ、近隣州や西海岸、中西部、欧州からも相当数の借り手が見られていると述べた。
原題:Hamptons Rentals Poised to Cash In on Record Wall Street Bonuses(抜粋)
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