大量の解約請求で追い込まれているプライベートクレジットのファンドに、新たな弱点が加わった。2月の成績は、この3年余り見られなかった規模の損失となりそうだ。

ブルー・アウル・キャピタルと、ブラックロック傘下のHPSインベストメント・パートナーズでは、リテール向け大型ファンドが2月にマイナスリターンを報告した。同業他社のファンドでも同様の不調が見られる。

非上場のビジネス開発会社(BDC)であるブルー・アウル・クレジット・インカムは、2月に0.86%の損失だったことが、ブルームバーグの試算で分かった。260億ドル(約4兆1700億円)を運用するHPSコーポレート・レンディング・ファンドは、同月に0.3%下落したことが同社ウェブサイトに記されている。いずれも2022年以来の不振な成績であり、同年以来の大幅な月間マイナスとなったレバレッジドローン市場と一致した動きだった。

2月は相対的に低調な成績だったにもかかわらず、年初来の結果は分かれている。350億ドルを運用するブルー・アウルのファンドは年初来約0.75%の損失で、2021年の運用開始以来で最悪のスタートとなっている。一方、HPSのファンドは年初来0.51%のプラスを維持し、競合大手の中では異例の好調となった。アポロ・デット・ソリューションズも年初来で0.39%上昇している。

ブルー・アウルとブラックロック、アポロの広報担当者はいずれもコメントを控えた。

2月はブラックストーンやアレス・マネジメントが運用するファンドでも、同様にパフォーマンスの低下が見られた。リテール向けのこうしたファンドからは、投資家の解約請求が後を絶たない。背景にはローンの質と、人工知能(AI)に事業を脅かされるソフトウエア企業へのエクスポージャーへの懸念がくすぶっている。

1兆8000億ドル規模の同市場において、解約請求への対応は資産運用会社によってさまざまだ。純資産の5%を超える請求に応じるため、異例の措置を講じる企業もあれば、制限を設ける企業もある。

昨年10-12月(第4四半期)には、ブルー・アウルのファンドで持ち分の5.2%について解約請求があり、同ファンドはそれに応じて支払った。今四半期の買い取り申し込みは来週締め切られる。

それでも大型ファンドのパフォーマンスは、レバレッジドローン市場よりは好調だ。S&P UBSレバレッジドローン指数に基づくと、レバレッジドローン市場は2月に0.82%、年初から2月末まででは1.08%と、いずれもマイナスリターンだった。

原題:Blue Owl, HPS Join Private Credit Funds Stung by February Losses(抜粋)

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