(ブルームバーグ):トランプ米大統領は27日、米国とイスラエルによる対イラン戦争が続く中、アラブ諸国とイスラエルが国交を樹立するアブラハム合意への参加をサウジアラビアに呼びかけた。
トランプ氏はフロリダ州マイアミで開かれたサウジ政府系ファンド関連の投資フォーラム「フューチャー・インベストメント・イニシアチブ・プライオリティー」サミットで、「中東は変革される。この地域の将来はこれまでになく明るい」と語り、「われわれはアブラハム合意を実現した。最終的に参加してくれることを期待している」と述べた。
トランプ大統領は、サウジのムハンマド皇太子が過去にアブラハム合意への参加に慎重だったと説明。この合意は第1次トランプ政権時に締結され、イスラエルと一部の中東諸国との関係正常化を実現した枠組みだ。イランに対する軍事作戦が成功しているとする自身の見解を踏まえ、「今がその時だ」との認識を示した。
イスラエルと近隣諸国の関係正常化の動きは近年、停滞している。2023年10月7日にイスラム組織ハマスによる攻撃を受けたイスラエルがパレスチナ自治区ガザでの軍事作戦を続けており、イスラム圏で反発が広がったためだ。
トランプ氏は対イラン戦争が核の脅威を排除し、中東地域の米同盟国に利益をもたらし、経済成長を促すことで中東は大きく変わるとの見方を示した。
「中東がイランのテロ的侵略や核による脅迫から解放され、台頭していく方向にこれまでになく近づいている」と語り、「47年にわたりイランは中東のいじめ役として知られてきたが、もはやそうではない。彼らは追い込まれている」と述べた。
トランプ氏は26日、イランとの協議期限を延長し、同国の発電インフラへの攻撃を4月6日まで見送ると発表した。3月21日にホルムズ海峡を速やかに再開しなければエネルギー施設を攻撃すると警告して以降、延長は2度目となる。
原題:Trump Presses Saudis to Recognize Israel as He Defends Iran War(抜粋)
--取材協力:Courtney Subramanian.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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