米国とイランがホルムズ海峡の再開で暫定合意したと発表したことを受け、原油価格が下げ、米国債相場が上昇している。このため、米連邦公開市場委員会(FOMC)が年内に利上げを実施するとの見方は後退している。UBSのレスリー・ファルコニオ氏が指摘した。

ファルコニオ氏は15日のブルームバーグテレビジョンの番組で、停戦合意前から原油は売られていたものの、「2年債利回りはなお上昇していた。市場が2026年12月までの利上げをほぼ100%織り込んでいたためだ」と指摘。「現在起きているのは原油価格の下落だが、市場は利上げ観測を後退させている。その結果、2年債利回りも低下している」と語った。

連邦準備制度理事会(FRB)のウォーシュ議長は今週、初めてFOMC会合を率いるが、原油価格の急騰によってインフレ懸念が再燃する中、FOMC内では年内の利上げを支持する声が高まっていた。

UBSグローバル・ウェルス・マネジメントで課税対象債券戦略責任者を務めるファルコニオ氏は、FOMCが今週の会合で緩和方向へのバイアスを正式に取り除き、よりタカ派的な見通しにつながると予想している。ただ、次の政策変更は利下げになるとの見方を維持しており、その時期は2027年になるとみている。

15日の金融市場では、米国とイランが戦争終結で暫定合意したことを受けて株式と債券が上昇する一方、原油価格は3カ月ぶりの安値に下落した。先週を通じて市場では、FOMCが12月までに0.25ポイントの利上げを実施することが完全に織り込まれていたが、15日には短期債を中心に米国債が上昇し、利上げ確率は約74%まで低下した。

FOMCが2026年を通じて政策金利を据え置けば、「底堅さを維持している」成長と、労働市場の動向を見極める時間を政策当局者は得られると、ファルコニオ氏は述べた。

さらに「FOMCは当面様子見姿勢を取り、自らが持つ選択肢を行使して、データを見極めながら判断するだろう。政策変更はおそらく2027年の第1四半期か第2四半期になる」と語った。

原題:UBS Sees Warsh Catching a Break on Rates With Reprieve From Oil(抜粋)

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