(ブルームバーグ):米金融大手シティグループの経営幹部は、銀行買収というこれまでになかった選択肢を検討している。同社は規制当局からの批判を受けて長年取り組んできた改革の最終段階にある。
シティの上級幹部らはここ数カ月、大手の地方銀行を買収し預金を一気に増やす可能性について、初期段階の協議を行ってきた。事情に詳しい関係者によれば、実現すれば同社の融資およびトレーディング業務の資金をさらに厚くできる。
一部の幹部は今年、規制当局との会合の中でも買収の可能性に言及したと、関係者は非公開の情報であることを理由に匿名で話した。当局側はその際、具体的な提案を検討することに否定的ではない姿勢を示したという。
この協議はまだ検討段階で、シティは現在も2件の是正命令下にあるため、買収を試みる前に規制当局の承認を求める必要がある。正式な提案に進む保証はないと関係者の1人は述べた。また一部の関係者によれば、幹部らは証券会社の買収を追求する可能性についても議論している。
シティグループは「当社が地域銀行や資産ブローカレッジ、あるいはその他の金融サービス企業の買収を計画しているという話は、根拠のない臆測だ」との声明を出し「現時点では、当社の戦略実行と変革の完了を通じて有機的に成長することに専念している」と述べた。
ブルームバーグがシティの内部協議について報じた後、同社の株価は下落し、一時は約5%安まで売られた。

ジェーン・フレイザー最高経営責任者(CEO)は5年前にシティのトップに就任して以来、事業の整理と人員の合理化、収益性の改善に集中してきた。数十億ドル規模の買収案件は、同氏の在任期間において最も大胆な一手となる。地銀の買収は全米に支店網を持つことを意味し、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカ(BofA)と匹敵する規模の銀行へとシティを近づける。同社は2008年の金融危機で、破綻寸前の状況を経験した。
原題:Citi Eyes Regional Bank Deal as Fraser Turns to Next Chapter (1)(抜粋)
--取材協力:Yizhu Wang、Carmen Arroyo、Katanga Johnson.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.