(ブルームバーグ):米フィラデルフィア連銀のポールソン総裁は27日、中東での戦争によって引き起こされたコモディティー価格の上昇について、インフレが長年にわたり高止まりしているため、米経済にとってより大きなリスクとなる可能性があるとの見方を示した。
ポールソン氏はサンフランシスコ連銀主催のイベントで、「燃料価格や肥料価格の上昇がインフレ期待に波及するスピードが速まり、かつ持続性もやや高まるリスクが少し強まっている」と述べ、「それを懸念している」と語った。
一方で、弱い労働市場がインフレを抑制する方向に働く可能性もあると指摘した。
ポールソン氏は「こうしたショックが持続的なインフレに転じるためには、それを持続させるメカニズムが必要だ」と指摘。「賃金設定の面では、現時点でそれを引き起こすような強い動きは見られない」と語った。
連邦公開市場委員会(FOMC)は先週、政策金利を据え置き、年内1回の利下げを示唆した。ただ、イランでの戦争がもたらす経済的影響を巡る不確実性が、金融政策のスタンスをどの程度の期間維持すべきかという政策当局者の議論に不透明感をもたらしている。原油価格の急騰によるインフレ圧力の高まりを懸念する当局者もいれば、成長への影響を懸念する当局者もいる。
原題:Fed’s Paulson Sees Higher Risk to Inflation Expectations(抜粋)
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