米ブラックロックの債券部門トップであるリック・リーダー氏は、数年ぶりとなるヘッジファンドの立ち上げに向けて投資家資金の調達を進めている。リーダー氏は、トランプ米大統領による米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長候補の1人だった。

届け出や事情について知る複数の関係者によると、ブラックロックはここ数週間、昨年から準備を進めてきたファンド「トライアクシアル」向けの資金集めを加速させている。債券部門の副最高投資責任者(CIO)、ラッセル・ブラウンバック氏もポートフォリオマネジャーとして関与する。

ブラックロックの担当者はコメントを控えた。

トライアクシアルについてリーダー氏は、ブラックロックの債券事業全体から厳選した投資アイデアを1つの戦略にまとめたものだと説明している。複数の資産クラスに投資し、市場全体との相関を低く抑えた機動的な取引を行う一方、適度なレバレッジを活用してリターンの向上を図る計画だ。

債券部門の最高投資責任者(CIO)としてリーダー氏は約3兆ドル(約476兆8000億円)の資産を統括している。FRB議長候補として名前が取り沙汰されたこともあり、同氏の運用するファンドにはさらに資金が流入している。

ベッタファイのシニア業界アナリスト、カーステン・チャン氏は、「リーダー氏は、業界ではいわばスターのような存在と見られている」と指摘。「投資家は彼の名前を信頼しており、ポートフォリオ配分における判断への期待も大きい」と語った。

リーダー氏は、FRB議長候補として当初はダークホースと見られていたが、最終候補の1人に浮上し、ベッセント財務長官やトランプ大統領とも面談した。最終的には1月下旬にケビン・ウォーシュ氏が指名された。

原題:BlackRock’s Rieder Seeks Cash for Hedge Fund After Fed Race(抜粋)

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