(ブルームバーグ):高級配車アプリの英ウィーリーが米国に進出する。同じく企業幹部や富裕層の顧客取り込みを強化しているウーバー・テクノロジーズやリフトとの競争が激化しそうだ。
ウィーリーはオンデマンドの専属運転手サービスをニューヨークで開始した。これについてアントン・チルクノフ最高経営責任者(CEO)は、ロンドンやパリ、ドバイで同社サービスを利用した既存の米顧客から要望があったためだとインタビューで述べた。
広報担当者によると、同社は米国外の既存市場で約1250社の法人アカウントと約10万人のアクティブ利用者を抱える。米国ではサービス開始に先立ち、約3万8000件の登録があったという。
チルクノフ氏は今後5年間で北米事業を大幅に拡大する方針を示し、テキサス州や首都ワシントン、フロリダ州のマイアミやパームビーチなどを検討対象としていると述べた。特にニューヨークは重要な長期投資と位置付けており、年間のグロスブッキング(受注総額)が約1億ドル(約158億円)規模のロンドン事業を将来的に上回る可能性があるとした。
チルクノフ氏は顧客層を単一セグメントに絞り、サービスを標準化している点を他社との差別化要因として挙げた。市場全体で同様の車種にそろえるほか、ドライバーにスーツとネクタイの着用や秘密保持契約の締結を義務付け、顧客のプライバシー確保を徹底している。
ウィーリーのドライバーは、応急処置や高級接遇を学ぶ社内研修を3日間受講する。内容は五つ星ホテルのホスピタリティー研修を参考にしている。また厳格な機密保持方針の順守が求められ、その一環として著名な顧客に対して自撮り写真を求めることなども禁止されているとチルクノフ氏は述べた。
頻繁に利用する顧客向けに追加サービスも提供している。その一つが「コンシェルジュ」で、ドライバーが利用者に代わって買い物や配達、重要文書の配送などの用事をこなすという。
原題:Luxury Ride-Hailing App Wheely Expands to NYC, Targeting Elites(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.